2017年07月02日

ドイツ労働局という存在の謎

就労ビザ、ドイツ人・EU人を優先するから、ドイツの労働局に
ビザ発行を拒否されることがあるって聞いたのだが、私の場合、
一度も労働局と思われる個所を経過した記憶がない。

いつどのタイミングで「あなたのビザはおりません」
とか言われるのかなーと思って、いろいろ調べてみたところ、
2005年以前は外国人局・労働局の両方に申請をする必要が
あったようなのだが、今は、それが外国人局に一括されている
ということだ。何か言われるとすると、外国人局経由で
本人に伝えられるようだ。

詳しくはこちらに。
3.労働許可
就労を目的として来独される方々については、従来滞在許可取得のための手続きとは別に、雇用機関(Bundesagentur für Arbeit)(従来の労働局)に就労許可を申請しなければなりませんでした。しかしながら2005年1月1日から滞在許可を発給する窓口を通して営利活動の許可を取得することとなりました(窓口の一本化)。
引用:在フランクフルト日本国総領事館 HPより

では私はなぜ何にも引っかかったりしないのか?
恐らく、私の最初の正社員としての就労ビザは
「日本市場担当のマーケティング職」として出たことにある。
この仕事こそドイツ人やEU民の仕事は決して取らない、
日本人である私だからこそ出来た仕事。

私はこの仕事をしている間に、会社がアメリカ大企業に
買われて、役職名も給与も変わった。そのおかげで、
ブルーカード取得という結果に至ったのだ。

ブルーカード、しばらくは意味ないなーと思っていた。
なぜなら、ブルーカードも所詮は会社に紐づいている。
カードと一緒に渡される別紙に「この会社のこの役職名で
働く許可を与えます」と明記されている。なんだー、普通の
就労ビザと変わらないじゃんと思っていたが、徐々に
意義があるのかもと思えてきた。

まずブルーカードを取得後は、仕事を変えたところで、
就労ビザのような面倒な手続きは不要。雇用証明書と
以前の会社の退職証明書を外国人局にもっていけば、
別紙に書かれている会社名が変更されるだけで何の審査も
存在せず、即日から働ける。待つ必要がないのだ。

普通の就労ビザは、一旦会社を辞めたら失効する。
次に新しく入った会社で、新たに就労ビザの取得ステップを
行わないといけない。ブルーカードは、カードを保有した以上、
次の仕事への切り替えが楽なのだ。
(注:もちろんブルーカードも会社に紐づいているので、
退職したら外国人局への届けは必要。だが義務ではない。
以前、移民弁護士に相談したところ、ブルーカードという新しい
仕組みのため、いまだ厳密な法律は出来ておらず、グレーゾーン。
詳細はこちらの記事をどうぞー。
会社を辞めてからのブルーカードのステイタス(弁護士編)

私の今の仕事はヨーロッパ担当のマーケティングだ。
あのタイミングで適切な候補さえいれば、
ドイツ人やEU民がこの仕事をゲットしても不思議はない。
もちろん私がタイミング良く応募した、他に適切な候補が
いなかったなので、ラッキー要因はある。
それでも、多少なぜ?ってずっと思っていたのだが、
ブルーカード取得後に関しては、ある意味EU民と
ほぼ同等のステップで仕事をゲットできるということに
気付いた。もちろん過去の経験を認められての
今であるのは間違いないが、有利なのは間違いない。

ドイツでの労働許可については、ドイツ大使館のビザを
どうぞ。そう、誰でもドイツで働けるわけじゃない。
だからこそ就職活動が大変なわけで。
ドイツでの労働許可
1973年にドイツ政府が決定した外国人労働者募集停止に伴い、EU・EEA加盟国並びにスイス以外の国籍を有する人の就労は法律(就労規則)により制限されています。ドイツにおける就労は原則として特定の職種に限られ、通常は労働局による事前の許可が必要とされています。


そしてドイツでさらに強調したいのは「学歴」。
どこの学校行ってたとかは、どうでもいい。
先進国(教育システムが整っている国)で大学を卒業した
という資格。院卒、博士号持ちなどはとても有利に働く。

大学つまんねーって思ってる日本人の大学生の皆さん。
そんな状態で海外出たらダメ。ちゃんと大学卒業の資格が
ないと後から苦労します。
追記(7/8):日本の大学でも全部の大学・学部がドイツで
「大卒」として認められるわけじゃないのでご注意を。
自分の大学と学部はどうかな?と思う方は、こちらから
検索してみてくださいな。全部ドイツ語です。
Anabin>Institutionen>Suchen>Landを選んで大学名を探す

私の同僚のフィリピン人は怒っていた。
ドイツでは僕は大学卒って認められないと。教育システムが
きっちりしているドイツでは、国によってこの大学は「大卒」
と認められませんなんてのがまかり通ったりするわけだ。

posted by Logray at 22:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 5-3. フルタイムのお仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どこかで見たか聞いたか忘れたけど、特定の国の人(アメリカ、日本等)は基本的に通常の労働ビザなら却下されないって聞いたことがある。私も過去の業界が接点なくらいで、日本・アジアとは一切関係なかったしね。それか雇用主自体がドイツを代表する会社の一つってこともあるのかな。やっぱり一番大変なのは、ビザをサポートしてまでも雇いたいってオファーを出してくれる会社を見つけること。雇用主が労働局にどれだけ上手にその人を雇いたいか説明しなきゃいけないし。
Posted by RaikkonenF1 at 2017年07月12日 04:54
>RaikkonenF1さん
そうなの?日本人でアウスビルドングだけど、拒否された人の話読んだんだよね。基本あれはドイツ人のために提供されるプログラムだとかで。記憶確かじゃないんだけどさ。就労ビザでも、アメリカ人だか、オーストラリア人だか、拒否されて、結局ビザ出なくてって話も前に読んだ記憶あって、ずっとモヤモヤしてたんだよね、このトピック。

でも最後の一文、ほんと同意。
わざわざビザサポートしてまで採用したいと思ってくれる相思相愛の会社に出会うの、ほんと大変だよね。だからこそ私は早く永住権取りたい。このビザ呪縛から逃れるために。
Posted by Logray at 2017年07月12日 15:44
うん、そうやってどこかで聞いた。あくまで聞いた話だし、外国人局等の担当者によっても対応が違ったりするみたいだから実際はどうなんだろうね?
Ausbildungは職業訓練的なやつでしょ?通常の正社員とは違うからビザが却下されるのも無理はないかも。たぶん税金も使われてるシステムだろうしね。

ビザ呪縛は本当に面倒よね。辞める時のNotice PeriodもQuarter Endの6週間前までだから、転職となるといろいろ縛りがでて大変なんだなー。外国人(Non-EU)として欧州で仕事探しは相当の忍耐・精神力がないと厳しいよね。
Posted by RaikkonenF1 at 2017年07月13日 05:05
>RaikkonenF1さん

うん、確かに担当者レベルで言うこと違うから、たまたま運が悪かった論は大いにありえる。そうそう、アウスビルドングは職業訓練。税金が絡んでる等々はあるかもね。

ほんとビザ呪縛ね。全てこれのためにささげないといけないレベル。早く脱したい、そのためには会社でいろいろあっても永住権取るまで居残る!
Posted by Logray at 2017年07月14日 21:07
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