2016年12月05日

Pay it forward 4年ぶりの再会 in フランクフルト

なんかしょぼい映画のタイトルみたいになって
しまったけど(笑)。

Pay it forward
日本語だと「恩送り」というらしい。
誰かから受けた恩を直接その人に返すのではなく、
別の人に送ること。(恩送り Wikipedia)

見返りなんて考えたこともなかったし、
感謝してくれるなんて考えもしなかった
6年前。その恩を伝えに、自分が育てたスタッフが
フランクフルトに感謝を伝えにやってきてくれた。


日本で働いていた時の最後の会社(外資)で、
私は2人の韓国人を雇った。2人とも業界未経験
だったのだが、その際の雇用条件は、
- 英語でのコミュニケーション可能(最低限でOK)
- 韓国語ネイティブであること
- インターネットビジネスに興味がある
- 新しい技術や情報に貪欲
だった。

1人は、私が2年近くかけて、0から一人で韓国市場の
オンラインマーケティングを担当出来るにまで育てた。
もちろん私の教育だけではなく、彼女のやる気が大事で、
それをサポートし続けた。

今後も頑張って欲しいという意味を含め、その時のボスに
彼女を正社員雇用してもらえるよう頼んで手続した。
ただ残念なことに、彼女は、そのチャンスを得た瞬間に
お金の亡者と化してしまった。派遣社員として働いて
いた時の給料の2倍近い金額プラス、雇用条件にも文句を
付け出し、その時のボスはランダムに彼女の社内での
ポジションを私と2ランクしか違わないところに置いた。

私のアピール不足であったことは重々認める。
アメリカの会社だ。自分がどれだけすごいか、どれだけ
貢献しているかを常にアピールし続けない限りこういう
ことは起きうる。私の落ち度でもある。

ただ信頼して育ててきた2年後に、まさかこんな形で
裏切られるとは思わず…、これについては、複雑な背景が
いろいろあるので省略。書き出すと小説になる(笑)

私はあの会社を辞めて以来、その彼女とは連絡を絶った。
もう思い出したくなかったし、彼女にも何も理由は
告げずに、私は日本を去った。私が理由を説明すること
で彼女が成長するのが分かっていたから、私はそこで
成長曲線を敢えて切った。


もう1人の韓国人の子は、日本語はイマイチだったが
英語がとてもうまく、呑み込みも早い子だった。
彼女もオンラインマーケティングの経験はなく、
私が1から教えて、どんどん成長していった。

社内の組織編制があり、私の同僚が彼女と働くことに
なったのだが、その同僚は彼女のことを正社員雇用に
相応しいとは認めず、結果彼女は会社を去った。

その会社を去った彼女から、数か月前にLinkedIn経由で
メールが来た。
「4年前にLograyさんがあの会社で働くチャンスをくれて、
そしてオンラインマーケティングがどんなものなのか、
どうやって働くべきか、など基礎を仕込んでもらえた
おかげで今の私があると思います。今、自分は人を採用する
立場になって、Lograyさんがあの時に私にしてくれたこそ、
何よりチャンスをくれたことに本当に感謝しています」
という内容だった。

泣けた。

全くそんなことも考えず、私は見込みあると思ったその子を
きちんとしたマーケティングマネージャーに育てたいという
一心だった。見返りなんてこれっぽっちも求めていなかった。

そして数週間前、
「フランクフルトとベルリンに休暇で遊びに行くので、
是非お会いしたいです!」とメッセージが。

週末、彼女に会って、感激した。
英語に磨きがかかっているだけではなく、この5年で
見違えるようなビジネスウーマンに育っていた。
自分の強み、何をどうすれば会社が動くのか、将来的に
どういう風にしていきたいのか、など具体的な考えを
持ち、更に新しいポジションを社内交渉の上、獲得する
までの賢さまで身に着けていた。来年の夏からは、
APACのマーケティングヘッドとして活躍するらしい。

心から嬉しい。

何も見返りなんて求めていない。ただこうして、
同じレベルで会話が出来るように育ってくれていて、
あの時、この子なら絶対にやれると思った判断は
間違っていなかった。

1人目は本当に残念な結果になったけど、こうして
数十人育てた上での1人でもこういう形で会えて
話が出来たことに感激した。

Pay it forward

私は彼女にその言葉を伝えた。
私は何も見返りが欲しいからやってるわけではない。
でも、2人目の彼女は私がしたことに感謝してくれて
成長してくれた。

私が送ったメッセージは、
「ありがとう、私のこと覚えていてくれて。それだけで
既にうれしい。私たちの一緒に働いていた期間はたった
半年くらだったはずだし。もし私がしたことに感謝して
くれているなら、今、自分が一緒に働いているスタッフに
同じことをしてあげて欲しい。成長のチャンスを与えて
教育してあげて欲しい。それが私の望みです」
っていう内容で。

これ感動させるわけでも何でもなく、私の本心。
彼女が成長するのと共に、良いスタッフを育てて
くれたら、その子たちがまた成長してくれたら、
こんなに嬉しいことはないなと。

だから人と交流することはやめられない。
大変だけど本当に得難い素晴らしい経験が待っている。
今もそれを感じるからこそ、仕事が楽しいんだ。
posted by Logray at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 5-5. フランクフルト生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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