2016年05月19日

ドイツ(ヨーロッパ)で正社員になっての運命

常にものすごい例外ってのは存在して、
恐ろしいほどの強運とか、人の1000倍努力出来るとか、
そういう特殊能力を持った人は今回忘れて、
身の回りで起きた事実と経験をもとに書いておく。

MBA後、母国に帰国するのは正しい。
なぜなら、未経験の土地で新しくキャリアを
築いて上まで上がることはほぼ不可能に近いからだ。
MBAホルダーのほとんどはキャリアが5年以上はある。

そして、ここでアメリカという特殊な国は除く。
移民で出来あがったあの国は世界の中でも
別枠だ。

欧州就活において、私が感じた衝撃の事実がいくつかある。
知らなかったのー?って言われるかもだけど、私は
ここに来るまで気づかなかった。

1.ドイツ・欧州企業で上のポジションまで
上がることはほぼ不可能

2.ヨーロッパでアジア人はヨーロッパ人より
高い地位につけない。

3.キャリアを望むなら自国にいるべし。
手に職系ではない限り、キャリアアップは出来ない。
永遠にプレーヤーでいる可能性のほうが高い。

欧州で生まれ育った人は別だ。
今回は、日本で教育を受け日本で育った日本人に
限定して書いている。何より自分がそうだからだ。

ドイツは移民も取り入れて、やたら平等に
しているように外から見れば見えるだろう。
それはただの表の顔だ。
日本人がドイツ人をしきってドイツ企業で働く
なんてことは起きない。そういうポジションに
採用されることはほぼない。

アメリカ人ですら、そのポジションに就くのは
大変難しい。ただアメリカ人の例は身近でいくつか
見ているのでスタートアップなら、そしてファウンダーが
アメリカ贔屓ならありうるだろう(そういうファウンダー
は結構いる)。

「いや能力があれば!」

技術職なら、技術職として上にあがることは
可能だ。それは間違いない。ただマネージメントに
なることはほぼほぼないだろう。

そしてマネージメントになれないということは、
給料にもポジションにも制限があるということになる。

「アジア人とヨーロッパ人なんていう制限は
平等なヨーロッパにおいてないはず!」

ありありですよ、そんなこと。
特にドイツ人においてドイツ企業が日本人や
中国人に乗っ取られるなんてありえない。
これが出来ちゃうのがアメリカなんだよな。
途中(高校・大学)からアメリカに行って成功って
ストーリーは聞くもんな。そして身近にもいる。

「お金があれば!」

それはありえる。お金さえあればそれは何でも
解決できるのでこれは唯一の方法(笑)。

「ヨーロッパでキャリアアップ!」

日本に凱旋帰国するなら、これは大変有効。
ただずっとヨーロッパにいて、欧州企業の中で
欧州人に混じって上のポジション上がるのは
途中からでは無理。ここで教育を受けて言葉も完璧で、
更に抜きんでた何かの才能を持っている必要がある。

そうじゃない人たちは、今持っているポジションを
大切に維持すること。一旦離したポジションから次を
見つけるのは大変しんどい。(経験中(笑))

「じゃあ日本に帰ったらいいじゃん!」

いやこんなにしんどくても、それでもヨーロッパに
いたいのよ。ただこういう事実があるってことは、
皆覚悟しておいたほうがいい。

よくMBAホルダーがいつかヨーロッパで働きたい
とか言ってるのを聞くけど、駐在で来るならぜひ!
でも現地就職は無理なのでやめたほうがいい。
何もかもを捨てる覚悟が必要だ。もし仮に出来たと
しても、就活に1−2年かかる。

日本人は下手に先進国で「日本人はすごい」文化に
支えられて育っているので、ヨーロッパに来ても彼らと
同じポジションに自分たちがいると勘違いする(私が
事実そうだった)。でもそれは間違い。

私たちは、ドイツ人>欧州人>英語ネイティブ人>
非欧州人(←ここ)のカテゴリに存在する下層にいる
というのが事実。欧州人たちがとれるポジションに私たちが
入れることは、ほぼほぼないので覚悟を。

そう思ったら、フリーランスで働いていた会社、
グローバルポジションだったんだよなー。日本に関係
することはお手伝いレベルだったし。あのまま行って
ボスが辞めたら私はヨーロッパ人たちをまとめるヘッド
になれたんだろうか…。

とはいえ、あれを続けるのはもう飽きて無理だから
フルタイムも断ったんだけどね(笑)。

追記:あ、ポジションが上にいけないってことは
つまり給料もドイツ人と外国人は違うってこと。
転職サイトとか見てみたらわかる。高給なポジションは
ドイツ人のためのポジション。

欧州の中でも国によってTierが存在するので、
それもお気を付けあれ。ここに書くと差別になりそう
だから書かないけれど、国籍で差別されることは普通に
まかり通っているが現実。これが欧州。

ちなみにグローバル企業なら!って思うかもだけど
同じ。なぜ彼らがわざわざオフィスを欧州に?
欧州マーケットが欲しいから。その欧州マーケットを
欧州在住わずか数年の日本人が担当する意味がない。
posted by Logray at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 5-0. ドイツでの就活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
香港やシンガポールでも、欧州ほどではないですが似たような状況ではありますね〜。

つい昨日MBA卒業後の就活についてblog書いたばかりなので、難しさはよく分かりますが、当地に残りたいというのも非常にわかります!頑張って下さいね〜!
Posted by こーじ at 2016年05月19日 09:16
>こーじさん

じっくり読ませていただきました。同じようなことを経験&実践されている方がいて読んでいてうれしい限りです。アジアのほうがもう少しチャンスがある気がしますが(日系企業が欧州よりも多い)、基本的には同じ考えで進まないと就職は出来なさそうですね。

私もがんばろうと思えました。ありがとうございます!

>この記事読まれている方へ
こーじさんが書かれたこの記事おすすめです!
http://www.dreams.gr.jp/~koji/essay/2016/05/mba-81.html
Posted by Logray at 2016年05月19日 15:21
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